●7.確定的要素から出発して考える(2)
1 活字(情報統計データ)を即、信用してはいけない
2 マーケットの規模などをうのみにしてはいけない
3 印象だけでものごとを判断してはいけない
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<解 説>
活字情報、マーケット規模など、一見、確定的に見えることがらも、視点を変え、より深く観察することによって、実は、それほど確定的な基盤の上にはのっていないことがわかる。
<ポイント>
1) 「ことごとく書を信ぜば、書なきにしかず」(『孟子』)。
データのとり方によっては現実の感覚と明らかに矛盾する結果が出てくることがある。
例;陸上の100メートル競走で、9秒94といっても高地と平地で、まったく違ってくる。
従来の考え方が、そのまま正しいと思っていてはダメ。
湯川秀樹博士が、中間子理論を考えたのは、従来の考え方だと、説明できないことがあり、何かおかしいと疑ったところから発する。
2) 新用途の出現で、マーケット規模も大きく変わる。
例;コンピュータの需要予測は、当初予測とまったく違って大きくなった。
3) 顧客の態度;とくに、新人セールスマンが、客にひどく絞られたときなど、判断を誤りやすい。
仕事への興味;第一印象はよくなくても、だんだん内容がわかってきて、工夫していくうちに興味がわいてくることが多い。